メディア紹介
神社を守る セキュリティの現場から⑧ 2005.5.7中外日報
総合防犯設備士に聞く 機器導入のポイント
寺社は地域社会の核に 防犯の土壌生む結びつき
防犯システムを導入したいが具体的な方法がわからない、そんな声も寺社から聞かれる。そこで今回から二回にかけて、機器導入時のポイントなどを、防犯設備の専門家の視点から紹介する。総合防犯設備士で㈱せきゅりてぃハウス・センター統轄営業本部課長の野間隆司氏に話を聞いた。
・・・・・・防犯に対する寺社の関心はどのように変化しているか。
野間 寺社に限らず一般的に言えることだが、関心は高いものの安全に対する意識はまだ低い。戦後、交通インフラや情報伝達手段の発達にともない「水と空気と安全はお金を出して買うものではない」という時代は終わった。かつては機能していた地域コミュニティーも希薄化し働かなくなっている。防犯という観点では、機会や人による軽微より地域社会の結びつきを再構築することのほうが、犯罪が起こりにくい土壌を生むと言える。寺社は地域社会の核になり得る存在だ。
・・・・・・そうした中、最近は寺社を狙った窃盗や放火も発生している。
野間 寺社は、広く一般に開放されたッ高駅の場であるため、狙われやすいというジレンマも抱えてしまう。特に近年は、仏像や神具といった文化的価値の高いものを盗む事例も増えており、寺社が防犯に無関心でいられる状態ではなくなりつつある。
・・・・・・防犯設備の専門家である総合防犯設備士の強みは何か。
野間 総合防犯設備士は社団法人日本防犯設備協会が認定する資格で、現在の有資格者は全国に112人。防犯設備士の資格以上に高い専門性を求められ、今後は行政や警察などとも連携し安全・安心なまちづくりを推進する役割も担う。
防犯設備と一口に言っても、自社の立地や特性、ご住職の用部など多種多様な要素に応じた提案とシステム設計が必要だ。防犯機器の導入を検討する際に大切なことは、押しつけっではなく親身になって相談に乗ってくれる業者を選ぶこと。総合防犯設備士や防犯設備士の資格は業者を選定する上での判断材料になるし、我々有資格者もそれだけの知識と自信を持って取り組んでいる。
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