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倉庫の防犯設備。農作物の盗難を許しません。2006.9.8 日本農業新聞

倉庫の防犯設備。農作物の盗難を許しません。

 実りの秋。口にするものすべてがおいしく、食欲の増す季節。近年、お米や野菜・果物などの収穫時期になるとメディアをにぎわす事件に農作物の盗難がある。被害は増加するばかりであとを絶たず、全国規模で被害が起きている。

自衛策で対抗

 一年の汗と努力の結晶を盗難から守るためにも農家は、積極的に防衛策を講じる必要がある。収穫した農作物の保管には、カギのかかる倉庫を利用したい。そして、倉庫のセキュリティには、ポイントが2つある。
 まずは、不審者を倉庫に近づけさせないことだ。それには、夜間人が近づくと自動的に感知して点灯する仕組みのセンサー付きライトが有効だ。
 侵入が容易な通路に向けて、数箇所にセンサー付きライトを設置したい。大型で強い光源を備えた高性能のもので、広範囲をカバーすることが望ましい。
 商品の中には、侵入を検知し威嚇のためのサイレン付きのものや、警告を目的に光を点滅するものなどもあるので、設置場所に最適なものを選びたい。

危機管理は万全に

 次が、倉庫の扉の鍵を電子錠のものにしたり、扉そのものをシャッター方式にするなどの対策を施したい。
 これらの防犯設備の組み合わせで、大切な収穫物を保管する倉庫の防犯を高めたい。
 また、狙われやすい果樹園やビニールハウスなどの防犯対策には、電池式で無線タイプのため、施工工事の必要がなく移動もできる侵入警戒システムがおすすめだ。
 今後も、農家の防犯設備への投資は、必要不可欠だ。「農家はセキュリティは甘い」と思われないように、近づけさせないためのさまざまな対策を講じて、防犯への危機管理を万全にしたい。

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田澤 宏城(たざわ ひろき)

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