侵入窃盗事件の13.6%は、
一般事務所や工場内オフィスなどで発生しています。
「現金や金目のものは
一切置いていないから大丈夫」だと思ってはいませんか。
もし、何も取られるものがないからと
何の防犯対策もしていないようであれば、大変 危険です。
「事務所荒らし」と事務所への窃盗のことを呼ぶように、
事務所は昔から侵入窃盗のターゲットになっていることを
まずはご理解ください。
事務所や工場・オフィスへの侵入手口として一番多いのが
ガラス破りです。
これは、窓などのガラス部分を割った部分から
手を入れてクレセント錠を開けて侵入するというものです。
窓ガラスが狙われることが最も多く、
続いて表出入口の窓ガラスが狙われます。
事務所では、ガラス対策を徹底しておきましょう。
ガラス破りの次に侵入手口として多いのが、無施錠です。
つまり、鍵をかけなかったために
泥棒に侵入されてしまうというケースです。
ほんの数分であっても、事務所内が無人になる場合には
必ず鍵をかける習慣をつけるようにしましょう。
出入口だけでなく、窓ガラスの施錠も忘れずに行ってください。
ガラス破りの被害を避けるために有効な手段として下記2点があります。
●防犯ガラス、防犯フィルムなどを利用してガラス自体を強化する。
複合合わせガラスや合わせ複層ガラスなどのガラスは防犯性が高いため、お勧めです。
防犯ガラスに変えることができない場合でも、
透明・半透明のフィルムをガラスに貼るだけで
ガラスの強度を高めることができる防犯フィルムで対策を行うことが可能です。
ただし、防犯ガラス・防犯フィルム共に犯人が侵入するまでの時間を長くするもので、
100%ガラス破り被害を防ぐことができるものではありません。
より効果を高めたい方には、侵入検知センサーの設置をお勧めします。
●窓ガラスに近づいた時点で早期発見できるようにする。
赤外線センサーを窓の外側に設置し、侵入者が近づいたら検知します。
また、人感スピーカーを設置することで、人が窓に近づいたらメッセージで警告することができます。
●ガラス破りを早期検知できるようにしておく。
ガラス破壊センサーなどを利用して、
万が一 被害に遭いそうになった場合に犯人を威嚇撃退できるようにしておきましょう。
防犯ガラス、防犯フィルム、補助錠などと同時に利用することで
より高い効果に期待することができます。
その他、事務所ではこんな点にも気をつけましょう。
●重要な部屋や建物には入退室管理システムを設置して、
自由に出入りできる人間を制限しておきましょう。
誰がいつ何のために入退室したのかを明確に記録しておくことが大切です。
防犯カメラと連動させることによって、画像確認も可能になります。
●扉や窓には侵入検知センサーを設置して、
休日や就業時間外に何者かが侵入したら検知して
管理人などにすぐに自動通報できるようにしておきましょう。
●非常階段や非常口などの電気錠は施錠しておきましょう。
●金庫は耐火金庫ではなく防犯金庫にしておきましょう。
壊れにくいシリンダー、ダイヤル錠などを複数使い、
蝶番も大きくて破壊に強い丈夫なものを利用するようにしましょう