メディア紹介
「泥棒のすべて」と防犯対策を追及!1991.8.15防犯防災新聞
㈱セキュリティハウス・センター(本社・大阪府吹田市 岡崎友亮社長)は、泥棒の手口のあれこれや、その防犯対策を解説した小冊子「STOP THE DOROBO」を、このほど発刊した。
泥棒は、一般人が思いも考えもしない様な手口で犯行を重ねている。そんな泥棒の心理や手口のあれこれについて現職のベテラン刑事の生の話をまちめ、「何を、どう守るのか」を、簡潔で平易な文章とイラスト(全頁に掲載)で訴えており、早くも、一般家庭やセキュリティ関係者など各方面で好評を博している。
「事実は小説より奇なり・泥棒こぼれ話」では、次の31話を収録した。
歴史の中の大泥棒 ▽耐えます・耐えます・忍びます ▽ダイヤモンドは永遠の輝き ▽高層住宅が狙われている ▽おしゃれ最前線・泥棒編 ▽花嫁さん お気をつけて! ▽インテリ泥棒の巻 ▽防犯係となってしまった大泥棒 ▽盗っと、当世気質 ▽説教泥棒 ▽泥棒の研究 ▽大型ドロの話 ▽ルパン三条 ▽アパートの鍵貸します ▽スリ道 ▽泥棒稼業、色々あれど ▽曲者、癖者? ▽セキュリティのルーツを探る ▽耐火金庫は防犯金庫にあらず ▽なるほど・ザ・ドロボウ ▽泥棒大記録 ▽シナリオは綿密に ▽天才詐欺師の華麗なる犯罪 ▽犬と泥棒ファッショナブルドロボウ ▽泥棒大図鑑これが泥棒だ! ▽泥棒稼業も楽じゃなし ▽三種の神器 ▽身軽で器用ーそれはもちろんMR/DOROBO ▽まぬけでお人良しでドジなドロボウ。
後半の「知って役立つ泥棒情報」では、前記の手口アレコレを踏まえ、泥棒の動作・態度・通癖・心理を具体的に解説し、専門家の立場から効果的な防犯対策を説明している。
執筆・企画・編集・レイアウトを同社企画室の女性チームが、少しでも防犯活動の役に立ちたいーーと担当した。40頁、百円。
耐えます・耐えます・忍びます
泥棒の今季、忍耐力には目を見張るものがあります。いかなる忍耐力を持ち合わせているか、ひとつエピソードを紹介しましよう。
ある男が旅館に忍び込みます。まず水(ときには小水)で敷居をぬらし、そっと音をたてないようにふすまを開けます。次にそっと部屋に入り、寝ている男性の足元にうづくまります。そして掛布団の下の端をくわえ、根気よく少しずつ、一時間でも二時間でもかけて下方に引きます。少しずつですから、被害者の男性は目を覚ますことなく、しかし寒いのでだんだん掛布団のある方へずれていきます。そして枕があいたところで、枕の下に置いてあった財布を盗むというわけです。さらに、この時、この長時間、泥棒は被害者の寝息に自分の呼吸を合わせるといいます。とにかく、根気・忍耐の勝負といえましょう。
これだけの根気であれば、世のため、人のため、地道に働いたらいいのに、と思いますよね。