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「油かけ事件」契機に機器を一新 中外日報2015.8.28 セキュリティハウスC・S
福岡県大川市に鎮座する風浪宮は、今から1800年以上前、神功皇后によって創建されたと伝えられ、現在も「おふろうさん」の愛称で親しまれている。2月の大祭は「筑後三大祭」の一つに数えられ、県内外から十数万人が訪れるほど盛大だ。
同宮はこのほど、約10年前から利用してきた防犯カメラを一新し、最新のフルハイビジョンカメラを導入した。国の重要文化財に指定された本殿の周辺などを中心に、カメラやセンサーを設置、境内全体の防犯体制強化を図ったという。
機器を見直すきっかけとなったのが、今年2月頃から全国で多発した「油かけ」事件。油のような液体で文化財が汚損される被害が相次いだのを受け、文化庁から文化財所有者に対して注意を喚起する通知が出たことから、全面的な機器のリニューアルを決めた。
「防火・防犯に対して細心の注意を払うのは当然のこと。文化財を所有するというより『お預かりする』立場として、地域の大切な財産を守っていく考えに変わりはありません」と同宮関係者。今回導入したシステムは防犯だけでなく、大祭の際や災害時の安全管理にも役立てるとしている。
設計・施工したセキュリティハウスC・S(佐賀市、廣島将登社長)では、「景観や安全面はもちろん、インターネット回線を利用したスマートフォンとの連動など日常の使い勝手にも配慮した」としている。
同社は、セキュリティハウス・センター(京都市山科区)が全国展開する防犯機器販売ネットワークに加盟。この全国ネットには現在、北海道から九州・沖縄までの136社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。
(写真説明)「おふろうさん」の名で親しまれる風浪宮
セキュリティハウスC・S
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