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火災検知、迅速に通報 自主機械警備システム 中外日報2016.12.26
木造建築が多い寺社にとって警戒を怠ってはならないのが火災だ。いったん、火災が発生すると人命を危険にさらすだけでなく、貴重な建築物や法宝物まで焼失してしまう。今回は防火の観点から自主機械警備システムの有効性を紹介する。
岐阜県多治見市の臨済宗南禅寺派奥藏寺は2010年3月、木造建造物を火災被害から守るため、自主機械警備システムを導入した。
システムの火災センサーが異常な温度変化や煙を感知すると、あらかじめ設定していた通報先にいち早く通報。また、放火を防ぐため、センサーが侵入者を検知すると、光と音で威嚇・撃退する。
今秋には、火災センサーの無線化、コントローラーの取り換えを行った。システム導入を手掛け、今回の施工を手掛けたセキュリティハウス黎明(同市、古賀政男社長)の営業担当・加藤三喜氏は「無線化により配線がなくなり、防犯上、必要と思われる場所でのセンサー設置が容易になった」とメリットを明かす。
また、コントローラーの取り換ええにより、携帯電話・スマートフォンからのシステムのセット・解除などといった制御、使用者の履歴確認など便利な機能が増えた。
セキュリティハウス黎明は、京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器専門ネットワークに加盟。ネットワークには現在、全国の138社が参加している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥075(584)6600∥まで。
(写真説明)
防火を重視し、自主機械警備システムを導入。最近のワイヤレス化などで、より便利に機能的になった