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仏像盗難に防犯カメラが有効。個人レベルでは守りきれない。

狙われる「無人」

「コンクリート製の倉庫で安心していたのに・・・」2010年に国指定の重要文化財「木造大日如来座像」が盗まれた大阪府能勢町の今養寺。住職は長く不在。代わって管理に携わってきた近所の男性(69)がやるせない表情で話した。
 文化庁が7月に発表した調査で所在不明と分かった国指定文化財の美術工芸品109件のうち盗難は33件。多くは仏像や刀だ。文化財所有者が加盟する全国国宝重要文化財所有者連盟(京都市)は「見た目が美しい仏像や刀は売買の対象になりやすく狙われやすい」と話す。
 数年前から続く仏像ブームもあって取引価格は高騰しているといい、一部はブローカーを介して海外に流出している可能性もある。寺社の防犯業務を手掛けているセキュリティハウス・センター(京都市)の担当者は「プロに狙われれば、個人レベルの管理では守りきれない。」と指摘する。所有者らからの問い合わせは増加傾向にあるという。

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