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文化財を守る自動消火設備 中外日報2013.12.21 セキュリティハウス岐阜ニッタン

後醍醐天皇の勅願によって建立されたと伝えられる愛知県江南市前飛保町(まえひぼちょう)の西山浄土宗曼陀羅寺は、通称「飛保の曼陀羅寺」と呼ばれ、藤の名所としても名高い。
国の重要文化財に指定される正堂(本堂)は、戦国時代から江戸時代にかけて活躍した武将・大名、蜂須賀家政の寄進により再建されている。

同寺は今年11月、自動火災報知設備を一新し、防犯設備を新設したばかり。正堂のほか書院や梵鐘なども重文指定を受けており、大切な文化財を火災から守るため、最新システムを採用した。

設置したのは、放水範囲が左右に自動旋回する自動回転式放水銃や炎センサーなど自動火災報知設備のほか、赤外線センサー、人感センサーなどを組み合わせた独自のシステム。異常を検知した際の通報と迅速な初期消火を実現するもので、重文の建造物景観を損なわないよう、設置場所にも充分に配慮したという。

このうち防犯システムを手掛けたのは、岐阜県各務原市のセキュリティハウス岐阜ニッタン(日比野正社長)。誤作動や誤検知を防ぐ仕組みを同寺の環境に合わせて構築したほか、ユーザーの取り扱いやすさに配慮したマニュアルも作成したとしている。

同社は、京都市山科区の㈱セキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器販売の専門ネットワークに加盟し、この販売ネットには現在、北海道から沖縄までの130社が参加している。

問い合わせは㈱セキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。

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