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メディア紹介
2009.11.02 中外日報 『寺社の防犯再点検 緊急要する仏像盗対策(8)』セキュリティハウス名阪
緊急要する仏像盗対策
中外日報(平成21年10月31日)「寺社の防犯再点検 (8)」(弊社提供連載)
”狙わせない”
滋賀県甲賀市の西香院。今年7月に防犯システムを設置したばかり緊急要する仏像盗対策
今月初め、福岡市内の寺院から、重文指定の坐像が盗まれた。仏像盗難が相次ぎ、各地の寺院が防犯対策に本腰を入れ始めた矢先の出来事。被害に遭った寺院関係者の悲痛な思いもさることながら、仏像盗が一向になくならない現実と、対応にの緊急性を要している現状とを、あらためて痛感せざるを得ない。
こうした中、今年の7月下旬に防犯システムを導入したばかりというのが、滋賀県甲賀市の浄土宗西香院。天平年間に行基菩薩(668~748)が開いたと伝わる滋賀県南部の古刹だ。
実は、西香院ではその前月、秘仏を含む三体の尊像が何者かに持ち去られている。多発する仏像盗難を受け、防犯機器の設置を検討していたさなかの被害だった。
この時に盗まれた秘仏・十一面観音像と不動明王像、毘沙門天像は、いまだ帰山を果たしていない。
被害後、直ちに導入したのは、外周警備がメーンの防犯システム。赤外線センサーと防犯カメラを中心として、不審者を本堂に近づかせないようにするのが狙いだ。「侵入されてからでは手遅れ」という住職の強い思いを踏まえて、〝狙わせない〟ための抑止効果を重視した。
一方、設置した防犯システムは、気持よく参拝できるような環境づくりにも活用している。防犯システムのセット・解除や監視画像の確認は庫裡などで一括して行なえ、日常の使い勝手もいい。
西香院の防犯システムは、奈良市のセキュリティハウス名阪が設計・施工。同社は、昭和60年の創業で、㈱セキュリティハウス・センターの全国ネットワークには平成5年に加盟。神社仏閣が多い奈良県や三重県、滋賀県を中心に、安全と安心をサポートする〝守護神〟を目指す。
セキュリティハウスのネットワークには現在、133社が参加しており、これまで延べ1,100件を超す寺社に防犯システムを納入している。