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神社を守る セキュリティの現場から⑫ 2005.9.6中外日報
車社会 急増の自動車ドロ。狙われる駐車場 盗難防止対策を
今や自動車は、我々の日常生活になくてはならない存在だ。文字通り生活の足として、日々の移動に欠くことができない。
しかし、「車社会」となった現代、自動車盗難の被害が深刻な社会問題となっている。寺院関係者にとっても自動車は身近な存在であり、駐車場や保育園などを運営している多くの寺社にとっては、自動車盗難は対岸の火事では済まされない問題だろう。
警察庁のまとめによると、自動車盗難の認知件数は平成11年以降急激に増加。同年4万3912件だった認知件数は、平成15年には6万4223件にはねあがった。
その一方で、検挙率は平成11年の35.4%が平成15年には18.6%に低下している。平成17年上半期は、認知件数2万5015件、検挙率29.7%でともに改善傾向にあるが、自動車の盗難被害はまだまだ高い水準で推移している。
自動車盗難が急増した背景には、組織的な窃盗団や密売グループの暗躍、手口の巧妙化などが考えられる。
発生時間帯は午前2時から4時までの深夜がもっとも多く、被害場所は駐車場が63.1%、道路上が14.2%などとなっており、道路上での被害が減少傾向にあるのに対し、駐車場での被害は逆に増えているという。
自動車そのものの被害dけでなく、万が一、自動車内からノートパソコンや重要書類が盗まれるようなことがあれば、個人情報保護の観点からもより重大な問題になりかねない。
対策としては、日頃から自動車やキーの管理を厳重に行うのはもちろん、現在もっとも有効とされるイモビライザーの装着、振動センサーや空気圧センサー、ハンドルのロックキーパーといった盗難防止装置の導入などが挙げられる。
また、駐車場の管理については、自動チェーンゲートや夜間照明、監視カメラなどの設置も検討に必要があるだろう。
例えば、防犯機器の販売網を全国に展開する㈱セキュリティハウス・センター(本部企画室=075-584-6600)では、こうした自動車盗難防止機器のほかに駐車場管理のシステム化なども扱っており、効率的な運用を図ることが可能だ。