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外国人倍増に期待するが性善説を前提にしては危険 中外日報2016.9.14
政府は東京五輪が開かれる2020年の外国人観光客数目標を2千万人から4千万人に倍増した。
泊まれる寺院が増えれば宿泊施設不足を補うだけでなく、伝統文化が凝縮された空間で
本物の日本を感じてもらえると期待が高まる一方で寺宝管理などの課題もある。
寺社の防犯に詳しいセキュリティハウス・センターの植村光代・総合防犯設備士は
「性善説を前提にしていては危険」と指摘。
宗教や文化の違う外国人旅行者が増え日本人でも価値観が多様になっている。
深夜に宿泊客が騒いで、寺院の閑静なイメージを損ねる恐れもある。
対策が甘いとネットに情報が流れれば、どこまで被害が拡大するか予測がつかない。
植村総合防犯設備士は具体的な対応として、立ち入り禁止場所を明確に宿泊者に提示する、
防犯設備が設置されていることを示し抑止とする、などを提案。
「寺社であまり厳しい監視体制が敷かれているのもふさわしくないが、
多くの人を受け入れる以上、犯罪を未然に防ぐ策を講じておく必要はある」と注意する。